児童養護施設で母の迎えを待ちながら生活している優太(白鳥晴都)は、あるとき母の居場所を知り施設を抜け出すが、男に依存して自堕落な生活を送る母の姿に衝撃を受ける。当てもなく海辺をさまよっていたとき、軽トラックで暮らすホームレス状態の坂本(オダギリジョー)と出会う。彼は何も聞かず優太を受け入れ、やがて二人は寝食を共にするようになっていく。一方優太は、裕福な家庭に育ちながらどこにも居場所がない少女・詩織(川島鈴遥)とも知り合い、彼女と心を通わせていくが、ある事件によって状況が一変する。
オットー(トム・ハンクス)は、近所を散策して少しでもルールを破った者を見つければ説教するなど、不機嫌な態度や厳格すぎる言動で町の人々に嫌われていた。しかし実はオットーは、妻に先立たれ、仕事も失い、孤独と絶望にさいなまれていたのだった。自ら命を絶とうとするオットーだが、そのたびに向かいの家に越してきたマリソル一家の邪魔が入り、思いを遂げることができない。マリソルから小さい娘たちの子守や車の運転を頼まれたオットーは、彼らとのやりとりを通してある変化を感じる。
エビーは母を亡くして独りになり、身寄りを探そうとDNA検査をうける。 疎遠になっている親族が見つかり、家族が住むイングランドに招待される。 彼女は貴族的な豪華な暮らしぶりに魅了されるが、 やがてその家族が受け継ぐ恐ろしい因襲を知り、背筋の凍る恐怖にさらされる… 原題 THE INVITATION 上映時間 104分 製作国 アメリカ 製作年度 2022年 公開日 – 監督 ジェシカ・M・トンプソン 出演者 ナタリー・エマニュエル、トーマス・ドハーティ、ステファニー・コーネリウセン、アラナ・ボーデン、ショーン・パートウィー、ヒュー・スキナー、コートニー・テイラー、ジェレミー・ウィーラー
本を読むことが好きな中学3年生の月島雫は、最悪な印象を抱いていたクラスメートの天沢聖司が懸命に自分の夢を追いかけている姿を目にして徐々に心惹(ひ)かれていく。対する聖司も彼女が小説家になるという夢を抱いているのを知って意識し始める。お互いに夢をかなえようと誓い合う二人だったが、それから10年が経って24歳になった雫(清野菜名)は出版社に勤めて児童小説を編集していた。いつしか小説家になるのを諦め、夢を追って海外で暮らす聖司(松坂桃李)との間に距離も生じていたが……。
人気小説家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)の妻で美容院を経営している夏子(深津絵里)は、バスの事故によりこの世を去ってしまう。しかし夫婦には愛情はなく、幸夫は悲しむことができない。そんなある日、幸夫は夏子の親友で旅行中の事故で共に命を落としたゆき(堀内敬子)の夫・大宮陽一(竹原ピストル)に会う。その後幸夫は、大宮の家に通い、幼い子供たちの面倒を見ることになる。
ロンドン警視庁の敏腕刑事ジョン・ルーサー(イドリス・エルバ)は、鋭い洞察力と分析能力を駆使して数々の凶悪な殺人事件を解決してきた。しかし、犯人逮捕のため強引な捜査を進めてきた彼は、あるとき犯人を誤って死なせて刑務所に収容される。獄中生活を送る中、とある連続殺人事件の犯人がかつて自分が取り逃がした凶悪犯(アンディ・サーキス)だと気付き、ジョンは新たな犯行を阻止すべく脱獄する。 『マンデラ 自由への長い道』などのイドリス・エルバ主演のドラマシリーズ「刑事ジョン・ルーサー」を映画化。行き過ぎた捜査により刑務所に収容された刑事が、人々を恐怖に陥れる連続殺人犯を捕らえるべく脱獄し、独自に追跡する。監督はドラマ「ドクター・フー
1953年、第2次世界大戦後のイギリス・ロンドン。役所の市民課に勤めるウィリアムズ(ビル・ナイ)は、毎日同じことを繰り返し、仕事に追われる自分の人生にむなしさを感じていた。ある日、医師からがんで余命半年であることを告げられる。最期が近いことを知った彼はこれまでの味気ない人生を見つめ直し、残された日々を大切に過ごして充実した人生にしたいと決意する。やがて、彼の変化は無関心だった周囲の人々をも変えていく。
共に親のいない幼なじみのキダ(岩田剛典)とマコト(新田真剣佑)は、自分たちと同じ境遇にある転校生ヨッチも交えて支え合いながら成長していく。だが、20歳になったときに直面した事件が原因で彼らの人生は大きく狂ってしまう。その後、キダは裏の社会で殺人もいとわない交渉屋として暗躍し、マコトは彼の力を借りながら表の社会で貿易会社社長として成功をつかむ。やがて2人は、10年もの歳月を費やして立てた計画を遂行する。
6歳のときに両親に捨てられた少女カイア(デイジー・エドガー=ジョーンズ)。ザリガニが鳴くといわれるアメリカ・ノースカロライナ州の湿地帯でたった一人で育ち、自然から生きる術を学んだのだった。ある日、その湿地帯で青年の変死体が発見され、カイアに殺人の容疑がかけられる。そして、法廷に立った彼女の口から語られたのは、想像を絶する半生だった。
第1次世界大戦下のヨーロッパ。ドイツ軍に志願した17歳のパウルや仲間たちは、西部戦線で戦う部隊に配属される。最初は祖国のために戦おうと強い志を抱いていたパウルたちだったが、凄惨(せいさん)な戦場を目の当たりにし、戦意を失っていく。 第1次世界大戦のドイツ軍兵士の姿を描き、映像化もされてきたエリッヒ・マリア・レマルクによる小説を原作とする戦争ドラマ。意気揚々と出兵した17歳の若者が、戦場の現実を目の当たりにする。出演はフェリックス・カマラーや『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』などのアルブレヒト・シュッフ、『ラッシュ/プライドと友情』などのダニエル・ブリュールなど。監督を『ぼくらの家路』などのエドワード・ベルガーが務める
ゾンビの大量発生によって世界中が大混乱に見舞われる中、隔離地帯となったラスベガス。ある金庫に膨大な金品が眠っているのを知った男は、傭兵(ようへい)軍団を結成して強奪計画をスタートさせる。くせ者ばかりの傭兵部隊が荒廃したラスベガスに侵入して金庫へと近づくが、ゾンビの群れが一斉に襲いかかってくる。 『ファイナル・スコア』などのデイヴ・バウティスタ主演によるアクションホラー。ゾンビがひしめくラスベガスにある金庫から金品を奪おうとする傭兵(ようへい)部隊の姿を描く。メガホンを取るのは『ジャスティス・リーグ』などのザック・スナイダー。『チャーチル
夏休みのある日、のび太は小さなロケットを拾う。その中から手のひらサイズの宇宙人パピが現われ、彼は自分がピリカ星の大統領で反乱軍から逃れるために地球にやってきたと話す。ドラえもんのひみつ道具スモールライトで小さくなり、パピと一緒に過ごすうちに友情を育んでいくのび太たち。そんな中、反乱軍のクジラ型宇宙戦艦が地球に出現し、パピを捕らえようとする。大切な友だちであるパピと彼の星を守ろうと、のび太たちはピリカ星に向かう。 1985年に公開された『ドラえもん
2010年の架空の村。独自の生活を営むキリスト教一派の人々が暮らす村で、女性たちに対する性的暴行が多発する。これまで女性たちは、そのことを悪魔の仕業や作り話だと男性たちから否定され、真剣に取り合ってもらえずにいたが、やがてそれが明らかな犯罪であることを知る。男性たちが街へ出かけ不在となる2日間、彼女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う。 実在の事件を基にしたミリアム・トウズによる小説を、『アウェイ・フロム・ハー
元海兵隊の特殊部隊員で強い良心を持つジェイク・アサートンは、家族との穏やかな生活を求めて軍の引退を決意する。しかし、事態は一変。ジェイクは、チンピラ達によって家族を殺されてしまうのだった。そんな中、復讐に燃えるジェイクの元へ政府の秘密組織「セクション8」がやってくる…大きな力と秘密を抱えた「セクション8」とは果たして何なのか。そして、家族を殺した黒幕は誰なのか。 原題 SECTION 8 上映時間 98分 製作国 アメリカ 製作年度 2022年 公開日 4月5日2022年 監督 クリスチャン・セスマ 出演者 ミッキー・ローク、ダーモット・マローニー、スコット・アドキンス、ドルフ・ラングレン、ライアン・クワンテン 映画『セクション8
大学生の青山霜介(横浜流星)は、絵画展設営のアルバイト中に水墨画と出会い、白と黒のみで表現される世界に魅了される。水墨画家として知られる篠田湖山に声をかけられたことをきっかけに、霜介は水墨画を学び始める。真っ白な紙に筆と墨だけを使って描かれる芸術を知るにつれ、彼は次第に深遠な水墨画の世界に引き込まれていく。 『カノジョは嘘を愛しすぎてる』や『ちはやふる』シリーズなどの小泉徳宏が監督などを務め、砥上裕將の小説を実写映画化。水墨画と出会った青年が、水墨画を学ぶうちにその世界にのめり込む。『ノイズ』などの片岡翔が小泉監督と共に脚本、水墨画監修を水墨画家の小林東雲が担当する。『愛唄 -約束のナクヒト-』などの横浜流星が主人公を演じている。
チリ南部の森で、マプチェ族の若い女性サイエンは祖母を殺した傭兵たちに復讐するために戦いを決意する。戦士になるための訓練を活かして彼女は生き残り、傭兵たちを徐々に追い詰めていくサイエン。 マプチェだけでなく、他の先住民族の土地と生活をも脅かす悪徳企業の存在を知り、立ち去るか戦いを続けるか、彼女は選択を迫られる。 原題 SAYEN 上映時間 94分 製作国 チリ 製作年度 2023年 公開日 – 監督 アレクサンダー・ウィット 出演者 ラジェン・モンテネグロ、アロン・パイパー、ロベルト・ガルシア、アレハンドロ・トレホ、ロレト・アラベナ 映画『サイエン
幸せな新婚生活を送る田原秀樹(妻夫木聡)は、勤務先に自分を訪ねて来客があったと聞かされる。取り次いだ後輩によると「チサさんの件で」と話していたというが、それはこれから生まれてくる娘の名前で、自分と妻の香奈(黒木華)しか知らないはずだった。そして訪問者と応対した後輩が亡くなってしまう。2年後、秀樹の周囲でミステリアスな出来事が起こり始め……。
超常現象研究家のウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ)は、呪われた品々を自宅の地下にある保管室で厳重に保管していた。しかし一晩留守にする間、娘のジュディ(マッケナ・グレイス)の面倒を見るため家にやってきた少女が保管室に入り、呪いの人形アナベルを外に出してしまう。そして封印を解かれたアナベルの力によって、展示物に死霊がとりつく。
ある日、女子高生の遺体が発見される。事故や自殺か、あるいは他殺なのか、その真相は不明だった。悲劇に至るまでの過程が母・ルミ子(戸田恵梨香)と娘・清佳(永野芽郁)それぞれの視点で明らかになっていくものの、双方の証言は同じ出来事を回想しているにもかかわらず食い違い、母と娘の複雑な関係が浮き彫りになる。
とある市役所で、人知れず亡くなった人を埋葬する「おみおくり係」として働く牧本壮(阿部サダヲ)。空気が読めず人の話を聞かない彼は、故人を思うがあまり周囲を振り回すこともしばしばだった。そんなある日、おみおくり係の廃止が決定する。孤独に亡くなった老人・蕪木孝一郎(宇崎竜童)の葬儀が最後の仕事となった牧本は、故人の身寄りを探すために友人や知人を訪ね歩き、蕪木の娘・津森塔子(満島ひかり)のもとにたどり着く。 『舞妓