『虎に翼』第12週「家に女房なきは火のない炉のごとし?」を振り返る はるの旅立ち

 NHK連続テレビ小説『虎に翼』(土曜日は1週間の振り返り)。第56話から第60話までの第12週「家に女房なきは火のない炉のごとし?」を振り返る。

 第56話では、正月の三が日に寅子(伊藤沙莉)が多岐川(滝藤賢一)の自宅に呼び出される。多岐川は水を浴びながら何カ月も考え抜いた家裁の基本理念(独立的性格・民主的性格・科学的性格・教育的性格・社会的性格)を発表。視察で上野を訪れた寅子は、戦争で親を失った子供たちの現場を目の当たりに。寅子は財布を盗んだ子供を追いかけていった先で、よね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)に再会。戦争孤児の道男(和田庵)と出会う。

 第57話では、久々に再会したよねは寅子に向かって「お前に何ができる?」と問いかける。ある時、寅子は補導された道男を偶然見つける。しかし、数日経っても引取先が見つからない道男を心配した寅子は猪爪家でしばらく預かることに。寅子が連れてきた道男に猪爪家の子供たちは警戒する。

 第58話では、道男を居候させた寅子の判断は職場でも反対される。素行が悪い道男と猪爪家の人々との間にはどことなく緊張感が漂っていたが、はる(石田ゆり子)だけは道男を気にかけ、家事のやり方を教えていた。一度ははるの財布を盗んで逃げようとした道男だが、はるの説得を受けて居候を続けることに。しかし、誤解を受けた道男は猪爪家から出ていく。はるは心労がたたり倒れてしまう。

 第59話では、庭先で倒れたはるは、医者から「夜を越せるかどうかわからない」と告げられる。道男のことを心配していたはるのために、寅子は道男を迎えに行く。帰ってきた道男をはるは抱きしめる。はるはみんなに見守られながら旅立つ。

 第60話では、花江(森田望智)は道男からの謝罪を受け入れる。道男の将来に対して自分に何ができるか悩む中で、寅子は笹山(田中要次)と再会。笹山が道男を引き取ると申し出る。

2024年度前期、NHK東京が製作を務める『虎に翼』は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった一人の女性を描いたリーガルドラマ。…

■放送情報
NHK連続テレビ小説『虎に翼』
総合:毎週月曜~金曜8:00~8:15、(再放送)毎週月曜~金曜12:45~13:00
BSプレミアム:毎週月曜~金曜7:30~7:45、(再放送)毎週土曜8:15~9:30
BS4K:毎週月曜~金曜7:30~7:45、(再放送)毎週土曜10:15~11:30
出演:伊藤沙莉、石田ゆり子、岡部たかし、仲野太賀、森田望智、上川周作、土居志央梨、桜井ユキ、平岩紙、ハ・ヨンス、岩田剛典、戸塚純貴、松山ケンイチ、小林薫
作:吉田恵里香
語り:尾野真千子
音楽:森優太
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
法律考証:村上一博
制作統括:尾崎裕和
プロデューサー:石澤かおる
取材:清永聡
演出:梛川善郎、安藤大佑、橋本万葉ほか