オールド・ナイフ ~127便の真実~All the Old Knives (2022)

 

 

 

あらすじ

CIAの諜報員で元恋人同士の男女は久しぶりの再会を果たしていた。しかし、それは懐かしい思い出話に浸っているわけにはいかなかった。事の発端は8年前の事件。ウィーンの空港で起きたハイジャック事件が最悪の結末を迎えてしまい、その真実を解き明かす時が来たのである。道徳的ジレンマに苦しみながらも互いに真意を探り合う2人は、対話が進むにつれて決断しなければいけない境界線へと接近していく。

その邦題でいいんですか?
映画の邦題で「むむむ…」とその題名センスに引っかかることは多々あるのですが(そうは言っても私もセンスがない人間なので代わりのベストな邦題なんて思いつかないのですけど)、よくありがちな事例として英題をそのままカタカナにして邦題にしているのに、なぜか英題全部ではなく一部を省略しているケースがあります。

例えば、今回紹介する映画『オールド・ナイブス』もそうです。

このアメリカ映画の原題は「All the Old Knives」。でも邦題は「オール・ザ・オールド・ナイブス」ではなく『オールド・ナイブス』です。なんで「All the」を抜いたんだ…。冠詞の「a」「an」「the」を省くのは、まあ、わかりますよ。日本語にない文法ですし、カタカナに置き換えるとクドイ文章になるので避けるのも理解できる。でも「All the」まで省くと意味は全然変わってくるんじゃないか。こういうことされると何が困るって「海外のあの映画、日本で公開されたのかな~」と調べる際に、原題がそのままカタカナになった邦題だとわりとわかりやすく判断できるのですが、部分省略のカタカナ邦題だと「本当にあの海外映画と同一なのか?」と怪しんでしまったりするんですよね。

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