クエンティン・タランティーノ監督が、時制を交錯させて犯罪と暴力の世界を巧みなプロットで複数のエピソードを繋いだ異色のバイオレンス・アクション。1994年アカデミー賞脚本賞と、カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞。 強盗の計画を立てているカップルを導入部に、盗まれたトランクを取り戻そうとする二人組のギャング、ビンセントとジュールス。ボスの情婦と一晩のデートをするハメになるビンセント。ボクシングの八百長試合で金を受け取るボクサーのブッチ。誤って人を殺し血塗れになった車の処理に右往左往するビンセントとジュールス。ギャングのボス、マーセルスを軸としたこれらの物語がラストに向けて収束していく。 原題:PULP
「星の子」「MOTHER マザー」の大森立嗣監督が西島秀俊、斎藤工、宮沢氷魚、玉城ティナ、宮川大輔、大森南朋、三浦友和ら豪華キャストを起用して贈るクライム・サスペンス。一夜限りの強盗団がヤクザの大金を強奪したことから、警察も巻き込んだ壮絶な潰し合いが繰り広げられるさまを、過激なバイオレンス・アクションとともに描く。 元暴力団員の安西(西島秀俊)は萩原(斎藤工)、美流(玉城ティナ)、浜田(三浦友和)と共にヤクザの資金洗浄現場から金を強奪するため、互いの素性を知らないまま、とあるラブホテルに向かう。その後、彼らのもくろみにヤクザや警察、政治家といったくせ者たちが次々と介入し、金を巡るバトルに発展する…。
主人公ツリーは、キャンパスの女子寮に暮らすイケてる大学生。遊んでばかりの彼女は、誕生日の朝も 見知らぬ男のベッドで頭痛とともに目を覚ます。慌ただしくルーティンをこなし、夜になってパーティに繰り出す道すがら、彼女はマスク姿の殺人鬼に刺し殺される。しかし目を覚ますと、またも誕生日の朝、見知らぬ男のベッドの上にいる。そしてまた同じ 1 日を繰り返し、また殺されてしまった。彼女はエンドレスのタイムループにはまりこんでいたのだ!タイムループを止めるには犯人を見つけることだと気づいたツリーは殺されても、殺されても、立ち向かう。しかし、その先には予想もしない衝撃の事実が待ち受けていた……。 タイトル ハッピー・デス・デイ 原題 HAPPY DEATH DAY 上映時間
高校生のアダムは実験の授業の最中、目の前に幻覚が現れたことで事故を起こしてしまう。統合失調症と診断されたアダムは、母と一緒に治療を模索するがどれも上手くいかない。自らの病を秘密にしたまま学校生活を送る中、「普通の人生を送ること」を諦めかけていたアダム。ある日、同じ学校に通うマヤと出会い、二人は次第に惹かれあっていく。マヤとの出会い、家族や周囲からのサポートにより、アダムは精神疾患と葛藤しながらも人生に光を見いだすようになる。音楽はグラミー賞受賞デュオ「ザ・チェインスモーカーズ」が監修。 タイトル 僕と頭の中の落書きたち 原題 WORDS ON BATHROOM WALLS 上映時間 110分 製作国 アメリカ 製作年度 2020年 公開日 2021年04月07日公開 監督
自然と人間の関係をテーマとし続けてきた宮崎駿の集大成的作品で、それまでの日本映画の歴代興行記録を塗り替える大ヒットとなった。山里に住む若者アシタカは、怒りと憎しみにより“タタリ神”と化した猪神から呪いをかけられてしまう。呪いを解く術を求めて旅に出るアシタカはやがて、西方の地で“タタラ場”にたどり着く。エボシ御前が率いるタタラ場では、鉄を造り続けていたが、同時にそれは神々の住む森を破壊することでもあった。そして、そんなタタラ達に戦いを挑むサンの存在をアシタカは知る。人の子でありながら山犬に育てられた彼女は“もののけ姫”と呼ばれていた……。 タイトル もののけ姫 原題 PRINCESS MONONOKE 上映時間 135分 製作国 日本 製作年度 1997年 公開日
人類とトランスフォーマーが反目し合い、オプティマス・プライムが姿を消してしまう中、地球の存亡を左右する危機が到来。事態を収束すべく、発明家ケイド・イェーガー(マーク・ウォールバーグ)、オプティマスの後を継いでオートボットを率いるバンブルビー、謎多き貴族の老人(アンソニー・ホプキンス)、オックスフォード大学の教授(ローラ・ハドック)によるチームが結成される。
紀元前245年、中華西方の国・秦。戦災で親を失くした少年・信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)は、大将軍になる夢を抱きながら剣術の特訓に明け暮れていた。やがて漂は王宮へと召し上げられるが、王の弟・成キョウ(本郷奏多)が仕掛けたクーデターによる戦いで致命傷を負う。息を引き取る寸前の漂から渡された地図を頼りにある小屋へと向かった信は、そこで王座を追われた漂とうり二つの王・エイ政(吉沢亮)と対面。漂が彼の身代わりとなって殺されたのを知った信は、その後エイ政と共に王座を奪還するために戦うことになる。
マディソンは、あるときから目の前で殺人を目撃するという悪夢を見るようになる。超人的な能力で次々と犠牲者を殺めていく漆黒の殺人鬼による夢の中の殺人事件が、ついに現実世界でも起きてしまう。人が殺されるたびに、殺人現場を疑似体験するようになったマディソンに魔の手が忍び寄る。 『アクアマン』などのジェームズ・ワンが製作と監督などを手掛けるホラー。殺人鬼による犯行現場を目撃するという悪夢に悩まされる主人公に、魔の手がのびる。『スカイスクレイパー』などのエリック・マクレオド、『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』などのジャドソン・スコットらが製作総指揮を担当。『アナベル
世界的人気SF作家ケン・リュウの短編小説『円弧』を「蜜蜂と遠雷」の石川慶監督が映画化したSFドラマ。不老不死の技術が確立された近未来を舞台に、人類最初の不老不死の人間となった女性が、現実となった不老不死に様々な立場で向き合う人々との出会いを重ねていく中で、生と死の意味を自問していく姿を描く。主演は芳根京子。
スミソニアン博物館に勤める、考古学者のダイアナ(ガル・ガドット)には、最強の戦士「ワンダーウーマン」というもう一つの顔があった。1984年、禁断の力を入手した実業家・マックス(ペドロ・パスカル)のたくらみにより、世界のバランスがたちまち崩れ、人類は滅亡の危機に陥る。人並み外れたスーパーパワーの持ち主であるワンダーウーマンは、マックスが作り上げた謎の敵チーターに一人で立ち向かう。 『ワンダーウーマン』のガル・ガドットとパティ・ジェンキンス監督が再び組んだアクション。恋人を亡くして沈んでいたヒロインの前に、死んだはずの恋人が現れる。前作に続いてクリス・パインが恋人を演じ、『ブライズメイズ
「ワイルド・スピード」シリーズのドウェイン・ジョンソンと「ライド・アロング ~相棒見習い~」のケヴィン・ハートが幼なじみの凸凹コンビを組み全米で大ヒットした痛快アクション・コメディ。監督は「ゲットハード/Get Hard」のイータン・コーエン。 高校時代はスーパースターだったが、今はしがない中年会計士のカルヴィン。そんな彼に突如、当時おデブでいじめられっこだったボブから20年ぶりに会いたいと連絡が。しぶしぶ会いに行くと、彼の前に現れたのはマッチョな肉体へと変貌したボブだった。しかも彼はCIAで濡れ衣を着せられて組織から追われる身のため、どうしてもカルヴィンに助けてほしいと言う。なぜか一緒に逃げるはめになったカルヴィンは…。 原題:Central
『万引き家族』などの是枝裕和が監督などを務め、韓国の製作陣や俳優らと長年構想を練ってきたオリジナル企画を映画化したヒューマンドラマ。「赤ちゃんポスト」に預けられた赤ん坊と周囲の人々のエピソードが描かれる。第75回カンヌ国際映画祭ではソン・ガンホが主演男優賞を受賞、エキュメニカル審査員賞も受賞。
思春期真っただ中の11歳のソフィ(フランキー・コリオ)は、離れて暮らしている31歳の父親カラム(ポール・メスカル)と夏休みを過ごすため、トルコの閑散としたリゾート地にやってくる。二人はビデオカメラで互いを撮影し合い、親密な時間が流れる。20年後、当時の父の年齢になったソフィが映像を見返すと、そこには大人になって分かる父親の一面があった。
昭和末期、とある地方の町。がんの手術で片方の乳房をなくしたロうるさい母親・佳子(臼田あさ美)と寡黙な父親・作郎(浜野謙太)のもとで育った小学6年生の高崎瞬(池川侑希弥)は、遊びやいたずらに夢中な日々を送っていた。前科のある父(永瀬正敏)を持つ隆造(田代輝)、映画監督を目指すいじめられっ子の西野(岩田奏)など、仲間たちが抱えているさまざまな背景を知り、彼らと衝突する中で、瞬は少しずつ成長する。 『喜劇 愛妻物語』などの足立紳が、自身が執筆した小説「弱虫日記」を実写化したドラマ。昭和末期を舞台に、小学6年生の男子たちがさまざまな出来事を経て成長を遂げる。Boys be/関西ジャニーズJr.の池川侑希弥、『CUBE
これまで千利休、古田織部の茶器を巡って騒動を繰り広げてきた骨董(こっとう)コンビの小池則夫(中井貴一)と野田佐輔(佐々木蔵之介)は、かつて豊臣秀吉の出世を後押ししたと伝えられる七つの縁起物「秀吉七品」に目を付ける。中でも鳳凰の銘がついた茶碗は記録だけで所在が分からず、1億円級の幻のお宝として伝説になっていた。そんなお宝を狙い、「TAIKOH」と名乗るカリスマ波動アーティスト(安田章大)や彼の右腕・山根寧々(中村ゆり)も絡むだまし合いバトルが勃発する。
暗殺請負業者・MKエンターテインメント所属の殺し屋であるキル・ボクスン(チョン・ドヨン)は、思春期の娘を持つ母親でもある。子育てに悩む彼女は娘との関係修復を最優先に考え、契約更新のタイミングでこの業界から足を洗うことを決意する。だが、引退の意思を示す前にある任務が彼女に舞い込んできて、それにはある秘密が隠されていることが発覚する。 暗殺業界の伝説的な殺し屋であると同時に、娘の子育てに苦悩するシングルマザーの姿を描くアクション。引退を決意した腕利きの殺し屋が、激しい戦いに身を投じていく。監督などを務めるのは『キングメーカー 大統領を作った男』などのピョン・ソンヒョン。『藁にもすがる獣たち』などのチョン・ドヨン、『夜叉
裕福なオルブライト家の娘エスターが行方不明になってから4年の月日がたつ。ある日、警察から彼女が発見されたという知らせを受け、両親と兄は数年ぶりの再会を喜び、6歳から10歳に成長したエスター(イザベル・ファーマン)を家に迎え入れる。再び家族そろって幸せに暮らせるかと思われたが、4年ぶりに戻ってきたエスターはどこか様子がおかしかった。 ある夫婦が養子として迎えた身寄りのない少女が恐怖をもたらす『エスター』の前日譚(たん)。前作でエスターが養子となる前に引き取られていた、ある家庭での物語が展開。『ザ・ボーイ』シリーズなどのウィリアム・ブレント・ベルが監督、『パラサイト
ラプラスの箱が開かれてから1年後のU.C.0097年。後に「ラプラス事変」と呼ばれる争乱はネオ・ジオン残党軍「袖付き」の崩壊で終わり、最後の戦闘で戦ったフル・サイコフレーム仕様のモビルスーツ「白き一角獣」と「黒き獅子」は封印されていた。ところが、2年前に消息不明になった「金色の不死鳥」こと「ユニコーンガンダム3号機 フェネクス」が地球圏に現れ……。
第2次世界大戦が終結した1945年。シベリアの強制収容所では、ソ連軍の捕虜となった山本幡男(二宮和也)ら多くの日本軍兵士たちが収容されていた。わずかな食料しか与えられず、零下40度という過酷な状況下で重労働を強いられる彼らに、山本は「生きる希望を捨ててはいけません。帰国の日は必ずやって来ます」と訴え続ける。山本の信念と仲間を思う行動に勇気づけられる捕虜たち。8年後、山本のもとへ妻からのはがきが届き、帰国の日は近いと感じる山本だったが、その体は病にむしばまれていた。