脳天パラダイス
「ロビンソンの庭」「ジャンクフード」の奇才・山本政志監督が豪華キャストを迎えて贈るコメディ・ドラマ。主演は『家族X』などの南果歩、作家でクリエーターのいとうせいこう。父が破産して離散寸前の一家が、SNSの投稿によって思わぬ方向に導かれる。 父・修次(いとうせいこう)の破産によって東京郊外の大豪邸を手放すことになった笹谷家は、引っ越しの準備を進めていた。ふがいない父に苛立つ娘のあかね(小川未祐)は、家でパーティーをするので誰でもいいから飲食類持参で来て、とSNSに投稿する。すると笹谷家に次々と人が集まり始め、どんちゃん騒ぎを繰り広げる。修次が追い返そうとしていると、かつて恋人と一緒に家を出ていった元妻・昭子(南果歩)が現れる…。
悼む人
第140回直木賞を受賞した天童荒太の直木賞受賞作『悼む人』を「明日の記憶」の堤幸彦監督が、「横道世之介」の高良健吾主演で映画化したドラマ。縁もゆかりもない死者を悼む旅を続ける青年と彼を巡る人々が織りなす生と死、愛と憎しみ、罪と許しのドラマが展開される。 不慮の死を遂げた見知らぬ人々を<悼む>ために全国を旅する坂築静人。彼の<悼む>とは、死者が生前、誰に愛され、誰を愛したかといったことを調べ、亡くなった現場で彼なりの儀式を行うことだった。そんな静人と出会った雑誌記者の蒔野抗太郎は、彼の真意が分からず取材を始める。さらに、夫を殺めた過去を持つ女性・奈義倖世が静人の旅に同行するようになる…。
ねこあつめの家
人気ゲームアプリの『ねこあつめ』を「チーム・バチスタ」シリーズ、「映画 ビリギャル」の伊藤淳史主演で実写映画化。スランプ中の小説家が、引っ越した古民家の庭先で猫集めに夢中になっていくさまを、たくさんんの猫たちの姿とともに描く。監督は「ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック」の蔵方政俊。
止められるか、俺たちを
『孤狼の血』の白石和彌監督が、自身の師である映画監督・若松孝二が駆け抜けた時代を門脇麦、井浦新ら豪華キャスト大競演で映画化した青春群像劇。1969年を時代背景に、何者かになることを夢みて若松プロダクションの門を叩いた少女・吉積めぐみの目を通し、若松孝二ら映画人たちが駆け抜けた時代や彼らの生き様を描く。 吉積めぐみ、21歳。1969年春、新宿のフーテン仲間のオバケに誘われて、“若松プロダクション”の扉をたたいた。当時、若者を熱狂させる映画を作りだしていた“若松プロダクション”。 そこはピンク映画の旗手・若松孝二を中心とした新進気鋭の若者たちの巣窟であった…。 製作国:日本 / 製作年:2018年 / 日本公開日:2018年10月13日 / 上映時間:119分 キャスト
《ポルノチック》 惑星のかけら
女性監督と女優が組んで、女性の視線で愛とSEXを描く“ポルノチック”レーベル第3弾。深夜の渋谷の街で出会う男女の、ひと晩の切なくて刹那的な恋を描く。監督は『受難』の吉田良子。 終電の終わった深夜、少女・和希(柳英里紗)は母親の再婚を嫌い、もともと家のあった渋谷の空き地で、帰らぬ父を待っていた。和希は、ナルコレプシーの青年・三津谷(渋川清彦)と出会う。三津谷はどんなに傷つけられても、元恋人・由以子(河井青葉)を見つめ続けていた。帰る場所のない2人は、深夜の渋谷を彷徨する。そのうち三津谷に恋していることに気づいた和希は、こんな風に誰かに見つめられたら世界は変わるのではないかと思うようになる。
絶倫!透明変態人間 セカンド童貞と魔法の薬
何もかも失くした男が、ようやく見つけた運命の女性との真実の愛を、エッチな視点満載で描いたエロティック・コメディ。監督は「神家族 GOD FAMILY」の奥渉。 愛を求める男・敏雄は、東京でうだつのあがらない日々を過ごしていた。しかしある時、敏雄の家で受け継がれていた一粒飲むと女性を虜にさせ、さらに自身が絶倫になれるという薬を手にした敏雄。早速、六本木のキャバクラ店で新人のミサと関係を持った際に薬を飲もうとするが、調子に乗って薬を二粒飲み、透明人間になってしまい…。 製作国:日本 / 製作年:2016年 / 日本公開日:劇場未公開 / 上映時間:74分 / 映倫:R15+ キャスト 橋本ありな スタッフ 監督:奥渉 製作:高澤吉紀 プロデューサー:石川二郎
旅猫リポート
人気作家・有川浩の同名ベストセラーを「BLEACH」の福士蒼汰主演で映画化した感動ロード・ムービー。やむにやまれぬ事情で別れなければならなくなった1匹の猫とその飼い主の青年による、新たな飼い主探しの旅をハートフルに綴る。監督は「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」「覆面系ノイズ」の三木康一郎。
あしたになれば。
大阪は南河内のぶどう畑を舞台に、高校生たちの甘酸っぱい青春を瑞々しいタッチで描いた青春ストーリー。監督は「村の写真集」で第8回上海国際映画祭最優秀作品賞を受賞、「しあわせのかおり」や「乙女のレシピ」の三原光尋。主演はミュージカル『テニスの王子様』の小関裕太。
時空変態人間 時間よ止まれ!
星美りか主演のエロティック・SFコメディ。監督は『劇場版 イケてる2人』の奥渉。 落合大輔は三浪中の予備校生。ある日時間を止められるメガネを手にし、お尻を撫で撫でしたり、スカートをめくってパンチラを堪能したりと、男の願望を満たし放題に。だが好きな女の子に“魔の手”が近づいているのに気づき、ヒーローとしての自覚を持ち始める…。 製作国:日本 / 製作年:2014年 / 日本公開日:未公開 / 上映時間:74分 / 映倫:R-15 キャスト 星美りか、山田貴之、川崎康太郎、ホリケン。 スタッフ 監督:奥渉 製作:高澤吉紀 脚本:高橋祐太
四日間の奇蹟
それぞれに哀しみを抱えた3人の男女の前におとずれる奇蹟的な出来事をファンタジックに綴るラブ・ストーリー。浅倉卓弥のデビュー作にしてベストセラーとなった同名小説を映画化。監督は「半落ち」の佐々部清。出演はTV「北の国から」の吉岡秀隆、「解夏」の石田ゆり子、新人・尾高杏奈。 不慮の事故によりピアニスト生命を立たれた敬輔(吉岡秀隆)は、その事故で知り合った千織(尾高杏奈)のピアノの才能を見い出し、日本中を慰問演奏で回っている。ある島の療養センターに赴いたふたりは、そこで働く真理子(石田ゆり子)と知りあうが、突然の落雷事故で千織と真理子の心が入れ替わってしまう…。
彼女の人生は間違いじゃない
『ヴァイブレータ』『さよなら歌舞伎町』の廣木隆一監督が、故郷・福島を舞台に書き下ろした同名処女小説を自ら映画化したヒューマン・ドラマ。仮設住宅で父親と2人で暮らす市役所勤めの若い女性を主人公に、震災の傷を抱えたまま生きる人々の葛藤の日々を見つめる。主演は「日本で一番悪い奴ら」の瀧内公美。
地獄でなぜ悪い
『冷たい熱帯魚』『恋の罪』の園子温監督が自身のオリジナル脚本を、國村隼と堤真一共演で映画化した任侠アクション・コメディ。ヤクザの組長が映画製作を始めたことから巻き起こる騒動を描く。 ヤクザの組長・武藤は、獄中の妻しずえの夢でもある、娘ミツコを主演にした映画の製作を決意。「映画の神様」を信じるうだつのあがらない映画青年と、通りすがりのごく普通の青年を監督に迎え、手下のヤクザたちをキャストに映画作りを始める。しかし、対立する池上組の組長でミツコに恋心を抱く池上も巻き込み、事態は思いもよらない方向へと進んでいく…。
教誨師(きょうかいし)
2018年2月に急逝した名優・大杉漣が自ら初プロデュースも務めて最後に主演したヒューマン・ドラマ。受刑者を教えさとす宗教者“教誨師”という存在にスポットを当て、教誨師と6人の死刑囚との対話を通して、様々な反応を見せる死刑囚と、死刑に立ち会う刑務官を描いた大杉漣出演作「休暇」の脚本を手掛けた佐向大が監督・脚本を務める。 牧師の佐伯保は教誨師として月2回拘置所を訪れ、死刑囚と面会する。自らの罪を悔い改め残り少ない“生”が充実したものに、そして心安らかに“死”を迎えられるよう、親身に彼らの話を聞き、聖書の言葉を伝える。死刑囚たちと真剣に向き合うことで自分の人生とも向き合うようになる佐伯。そんな中、ついにある受刑者に死刑執行の命が下される…。
人魚の眠る家
東野圭吾の同名ベストセラーを「SPEC」シリーズ、「RANMARU 神の舌を持つ男」の堤幸彦監督が映画化したミステリー・ドラマ。“脳死”と判定された我が子を巡って夫婦の運命が大きく狂っていくさまをエモーショナルに綴る。主演は篠原涼子と西島秀俊、共演に坂口健太郎、川栄李奈、田中泯、松坂慶子。
私の男
作家・桜庭一樹による、直木賞受賞作『私の男』を、「海炭市叙景」「夏の終り」の熊切和嘉監督が、「母べえ」の浅野忠信と「ヒミズ」の二階堂ふみを主演に迎えて映画化。孤児になった少女と、彼女を引き取った遠縁の男が、内に空虚を抱えながらも寄り添うようにして生きる姿を、北海道の雄大な自然を背景に描く。第36回モスクワ国際映画祭コンペティション部門にて〈最優秀作品賞〉〈最優秀男優賞〉W受賞。
東京家族
映画監督生活50周年を向かえた山田洋次監督が、小津安二郎監督の傑作『東京物語』をモチーフに現代の東京に生きる老夫婦と子どもたちの姿を通じて、家族の絆と喪失、夫婦や親子、老いや死についての問いかけを描いたドラマ。
リバーズ・エッジ
岡崎京子の伝説的名作コミックを「世界の中心で、愛をさけぶ」「ナラタージュ」の行定勲監督、「私の男」「SCOOP!」の二階堂ふみ主演で映画化した青春サスペンス。河原に放置された死体という秘密を共有する若者たちの欲望と焦燥を鮮烈に描き出す。第68回ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞した。
よこがお
「淵に立つ」の深田晃司監督が再び筒井真理子を主演に迎えて贈るヒューマン・サスペンス。訪問看護師として献身的に働き、真面目に生きてきた善良な女性が、ある事件をきっかけに不条理に人生を奪われ、転落していく非情な運命の行方を描く。共演に市川実日子、池松壮亮、吹越満。
チチを撮りに
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2012で監督賞を受賞した家族ドラマ。母の頼みにより幼い頃に家を出て行った父を訪ねに行った姉妹が思わぬ修羅場に巻き込まれていく。監督は、本作で劇場用長編映画デビューとなる『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太。 フリーターの姉・葉月と女子高生の妹・呼春は、母の佐和と3人暮らし。 14年前に女の人を作って家を出て行ったきりの父の記憶はほとんどない。 ある日、佐和から「離婚したお父さんがもうすぐ死ぬから会いに行って、ついでにその顔を写真に撮って来てほしい」と告げられる。
あいあい傘
「同窓会」の宅間孝行監督が、2012年に解散した自身の劇団“東京セレソンデラックス”の名作舞台劇を自ら監督を務めて映画化した人情ドラマ。夏祭りを控えた田舎町を舞台に、25年間離ればなれだった父と娘の切ない再会の顛末と、それを優しく見守る周囲の人々の人情を心温まるタッチで綴る。出演は倉科カナ、市原隼人、立川談春、原田知世。